得意なことと好きなことの微妙な違い

前回、「自分が何を好きか分からない」ときに、

昔、ずっと夢中だったこと。

今、ついついやっちゃうこと。

これらを思い出してみると、
好きなことの「かけら」が見つかるかもねとお伝えしました。

この「かけら」から、
本当に好きなこと、仕事になるくらい人生をかけられる、
一番好きなことが作られていくのだと思います。

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ところが、ずっと夢中になっていたつもりでも、ついついやっちゃうことでも、
実は、一番好きなことじゃなかったりすることもたくさんあります。

例えば、ずーっとゲームばっかりやってたけど、
みんながやってるから、なんとなく惰性でやってたとか、
頑張ってピアノの練習をやってたんだけど、
実はやらなきゃ怒られるからやってたとか、

惰性や流行からにせよ、強制や恐れからにせよ、無意識にせよ、
何かに多く時間を使っていくと、良くも悪くも関係なく、
それが得意なことになっちゃいます。

だからといってその得意なことが好きなことと、
必ずしも一致しないことはよくあります。

また、ちょっと短絡的に「得意なこと ＝ 好きなこと」と思い込み、
ゲームが好きだからゲームを作る人になる！とか、
ずっとピアノの練習をしてきたからプロを目指さなきゃ！とか思い始めると
ちょっとツラくなることがあります。

何故ツラくなるかというと、一番好きなことではないからです。

なかにはツラくてもやり続けられちゃう方もいますが、
続けられない人のほうが多いと思いますし、なによりやっぱり、
今、ツラいのは嫌だなぁ。。。と僕は思います。

 

サヤカの場合も、僕(ナオヒロ)から見たら絵がめっちゃ上手くて、
もうそんじょそこらの絵描きなんかよりも遥かにセンスがあると思うし、
なんだかんだでずっと絵を描いてきたとは思うんですが、それでも
「絵を描くことが一番好きなこと、じゃない。」と言うんです。

本人曰く、

「わたしはメッセージを伝えたい。そのために詩があり絵があり歌がある。」
「だから全てを使って直接メッセージを伝えられるコンサートは最高に好き！」

ということらしいです。

実際に絵を仕事にしようとして苦しんでいた時期もありました。
命をかけて描いたイラストを時給換算で値付けされるとか…。

僕も同じように、Web制作を仕事にしようとして苦しんだ時期もありました。
なぜ苦しかったかというと、得意だけど一番好きなことじゃなかったから。

ホームページ制作もアニメ制作も、ギター演奏も作曲も編曲もそれぞれ好きだけど、
もっと先にある「自分が作ったもので人を楽しませる」ということが一番好きと知り、
それらを合わせたケチャマヨ活動でそれが実現できている今、本当に幸せですね。

・・・・・

 

今までやってきたことに無駄なことなんてひとつもないけれど、
もし時間も情熱も注いできた「一番得意なこと」が楽しくないのはツラいですよね。
あんなに一生懸命頑張ったのに…　あんなに時間をかけて自信があったのに…
この「一番得意なこと」で生きて行けないなんて・・・くじけそうですよね。

でもくじける必要はありません。

頑張りの量なんて関係ありません。

今好きかどうか、今楽しいかどうか、今やりたいかどうか、
その「今」をちょっと自分に問いかけてみればいいんです。

 

「一番得意なこと」は「一番好きなこと」とは違うこともあるけど、
でももし違っても、それは、とても大きな「かけら」として、
一番好きなことのかなり近い場所、きっと隣りにありますよ♪

そう、サヤカにとっての絵を描く事のように。

だから得意なことも捨てないでね。

 

一番好きな楽しいことこそ今、すぐ、やりはじめよう！
楽しいからこそ続けられて、長い時間夢中になれて、
いつしかそれが、一番得意なことになっているはずです。