MD「日曜日。」「ねえ」完成、そして手渡し 2003.6.24 ナオヒロ作文

5月27日に「しのえほん」に出会って以来、
僕にとっての本格的な音楽生活が始まった。

その当時、僕は会社の寮に住んでいたのだが
ラッキーなことになぜか、
その寮には防音室があった。

思いっきりギターを弾いた。
思いっきり歌った。
本当に楽しかった。
二十数年の人生の中で初めて、
ほんとうに自分の好きなことで
徹夜をしたのかもしれない。

弾き語りとはなうたでだいたいのテンポを決め
ドラムを打ちこみ、ギターを重ねる。
そしてベースを入れ、仮歌を入れ、
それを聴きながらあらためてアレンジを考える。
この曲にはオルガンが合うと思った。

そして…

出来た!完成した!すごい達成感!
勢いに乗ってさらにもう一曲作ってしまった。

『日曜日。』『ねぇ』が完成した。

***

5月27日に「しのえほん」に出会ってから
一ヶ月が過ぎようとしていた。
これでも実は完成を急いでいた。
なぜなら次のフリーマーケットが6月24日であり
「しのえほん」作者に会えるからである。

褒めてもらうつもりもなかった。
嫌がられることも考えてなかった。
ほんとうに何も考えていなかった。
ただ自分の感動を少しでもわかってほしかった。

僕は一人でフリーマーケットに行った。
リュックサックからMDを取り出し、手渡した。

***

何を話したか覚えていない。
顔もあまり見ていない。

でもとてもうれしかった。


♪あざやかすぎる日曜色が広がって
 ポタリ。僕の胸にしみついた♪


2001.6.24 ナオヒロ